会社の設立ってどうするの
はじめまして。私は高校を卒業してから、サラリーマンとして水道工事の仕事をしてきましたが、顧客も増えてきたので独立して会社を設立しようと考えています。何から手をつけていいのか分からないのが現状です。アドバイスをお願いします。
[ 岡山市内在住/37歳/サラリーマン/HHさん ]司法書士の河田結妃がお答えします
独立おめでとうございます!
自分と同じ世代の方が独立してお仕事を始められると聞くと、まずは応援したくなります!最近は専業主婦の方が、ネイルサロンや美容サロンを始めたい、といったご相談もいただきます。
独立というと、会社を設立しなくては?!と考えてしまいますが、まずは、個人事業主としてがんばってみてからでも遅くないかもしれません。会社を設立すれば、取引先から信頼を得やすかったり、節税面でメリットが大きかったりと良い面もありますが、税負担、事務負担が増えますし、社会保険への加入義務もあります。
質問者さんの場合、事業の利益が出るようになってからの会社設立をおすすめします。その際には、会社設立についての流れ、必要書類、費用等詳しくご説明致しますので、いつでもいらしてください。楽しみにしていますね。
不動産の購入ってどうするの
20代主婦です。子供が1歳になり、今住んでるアパートが手狭になってきたので、マンション又は一戸建てを購入しようと考えています。ネットで調べていたら、不動産の購入には目に見えない費用がたくさんかかるようです。全部把握しておきたいのでどんな費用がかかるか教えてください。また、何か注意することがありますか?
[ 岡山市内在住/20代/主婦/SKさん ]司法書士の河田結妃がお答えします
まずは、おめでとうございます、ですか。
でも、しっかりとした資金計画を立てないと自宅は新しくなったけど、家計が苦しくなってしまって、前の生活の方が心に余裕があったわー、なんて結果になっていまいます。
資金全体を把握するというのは、とても大切なことですよ。
不動産の購入には、不動産の購入資金とは別に、仲介業者への手数料、登記費用(司法書士報酬を含む)、契約書に貼る印紙代、固定資産税の日割分(購入日からその年の12月31日までの固定資産税)がかかります。
また、火災保険にも加入しなければならないので、保険料もかかります。
銀行からの資金の借入れを行うようでしたら、銀行利息はもちろん保証料、銀行への手数料等がかかります。
購入後は、不動産取得税が課税され、毎年、固定資産税の負担があります。
ここまでの費用はだいたい皆さん調べるのですが、そう思わぬ出費です。中古物件を購入されるようでしたら、ちょっとしたリフォーム費用、自宅が新しくなったら、きっと家電家具も新しいもので揃えたいですよね。
という感じで、どんどん出費がかさんでいくのです。今の自分の身の丈にあった物件かどうかを見極めなければなりませんよね。
注意点とすれば、よく聞かれることなのですが、「誰の名義にするか」ということです。
基本的には、不動産の購入資金を出された方の名義にしなければ、贈与税が課税される可能性があります。両親からの資金贈与を受ける方も多くいらっしゃると思います。その場合は、さらに注意が必要なので、随時ご相談ください。
土地の境界トラブルにあったら?
市内70代無職です。私の自宅の隣の家が、今般売却されることになり、境界の確認をしたところ、私が自分の敷地だと思っていた場所が、隣人の所有であったことが判明しました。
もちろん納得いきませんが、このままでは、自分の子供たちに迷惑をかけることになり、どうしても私の代で解決したいと考えております。何かよいアドバイスをお願いします。
土地家屋調査士の河田理枝子がお答えします
長年自分の敷地だと思っていたのに、ある日突然、あなたの土地ではありません!ってびっくりしますよね。
でも、これはそんなに珍しいことはもないのです。境界の確定をきちんと行って 不動産取引をするようになったのは、ここ10年くらいでその前までは登記簿売買といって現地の確認もなく不動産の売買が行われていました。
この場合、隣の方の土地を分筆し、時効取得を原因として所有権移転してもらうのが一番よいと思います。
しかも解決するなら、お隣さんが売却をする前です!お隣りの所有者が代わって しまえば、事情を知らない新所有者の方ともっと複雑な話になってしまいます。分筆、所有権移転となると費用もかかりますが、多少お金を払ってでも、解決できるときに解決することをおすすめします。